投資リテラシーを高めよう|投資の始め方【資産運用・ロボアドバイザー】

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ひふみ投信で有名な、レオスキャピタルワークスの藤野社長がFacebookへ投稿した「資産運用業界について思うこと」が、投資に関して非常に参考になる内容でした。

その中で、なぜ毎月分配型を買う人が多いのかということに対する答えがありました。 

毎月分配が買われる理由

資産運用業界のあるある物語として、わかりやすく説明されていました。

ちょっと長いですが引用させていただきます。

資産運用業界について思うこと(10)
<あるある物語>
Aさんは1部上場企業の大手企業を退職した。そして、退職金が振り込まれた。それはその振込先の銀行は当然把握している。そしてちゃんとリスト化されていて、支店長とセットで若手2-3年目の男の子か女の子のペアでやってくる。
支店長「Aさん、今までお疲れ様。これから当社も総力をあげて、Aさんの資産運用についてご協力させていただきます。これからT大を卒業した佐藤を担当につけます」
佐藤「Aさんよろしくお願いします」
数日後、大手銀行の若手の佐藤さんがやってくる。
佐藤「Aさんは〇〇商事につとめられてたんですね。すごいですねー。エリートですね」


中略


佐藤「すみません。話に夢中になってしまって。実は〇〇為替建の〇〇株投信というのがありまして、毎月分配型投資という商品なんです。手短に言うと、月100万円を投資したら月1万円程度の分配金が入るんです」
A「ん、こういうのやったことなくて金融には不案内で(急に声が小さくなる)。ん、君、月1万円というと年間で12万円!利回りは12%じゃないか。毎月おこづかいが入るみたいだし」
佐藤「はい。それを分配金利回りといいます(正しい)。運用益でお支払いできないときは元本から出ることもあります。それを元本払い戻し金といいます(正しい)」
A「元本払戻金?んん?(わかってない)。(突然明るい顔で)なににせよ、年間で12%利回りがあるんだね」
佐藤「きちんといえば、分配金利回りです(正しい)」
A「そうかあ、じゃあ5千万円全部いれるよ」
佐藤「Aさん。いきなり全部ではリスクがあるので、2千万円くらいかではどうでしょうか。実はこのような質問表があるので答えていただきませんか。Aさんにあった運用プランを提示できます」
中略
佐藤「これにお目通しください。問題なければ販売の説明を受けたということを証明するサインを」
A「んん。なんだかたくさんあるな。。。。うーん。(ぱらぱらとめくり)まあ、天下の〇〇銀行がだますようなことはないよね(勝手に納得)」そしてサイン

なるほど…

分配金利回りですか。

このAさんは、元本が12%増えてその増えた分がもらえる=元本は減らない、と理解しているのでしょう。

「運用益でお支払いできないときは〜」と言っていてもほぼ間違いなく運用益では支払えないので、基準価額は下がります。

元本払戻金というのは「元本の取り崩し」ということですが、初めて「元本払戻金」という言葉を聞いてもわからないですよね。

「払戻金」だから戻ってくる金ならいいか、みたいに深く追求もしないのではないでしょうか。

そして5年とかすれば減配 or 分配金がなくなるので売却しようとするも、元本は大幅に減っていて「利回り12%ではないじゃないか」ということになるのですね。

ところが何も間違った説明はしていないので、法律的にはOKということです。

 

ものすごくざっくり言うと、日本の個人金融資産1,700兆円は2割のシニア層がその8割くらいの資金を保有している。既存の業界はほぼすべからくこの2割を顧客にしており、資産形成層はほぼ無視している。

シニアに個人金融資産が溜まっているため、毎月分配型を出すようなところはこういったシニア世帯をターゲット(食い物)にしているということですね。

シニアに溜まった金は市場に回さなければいけないとは思いますが、これは少し違うような気が…

タンスに眠っているよりはマシですが、これでは金融機関ばっかり儲かるようになってしまいますね。

 

毎月分配型のメリットも 

資産形成としてのメリットは何もありませんが、残りの人生が短いシニアにとっては

「元本割れしても毎月定期収入があるほうが安心だ」という意見もあるそうです。

元本割れを理解した上で買っており、「騙された」というようなことにならないのであれば、「安心感」を買うという意味ではいいのかもしれません。

確かに時間が短いと、複利の効果をあまり得られないのでインデックス投信などではたいして増えないですし、増えたところでいつ使うんだって感じです。

年金が少なくなる現状なので、年金以外に毎月定期収入があるという安心感から、個人金融資産の8割を持っているシニアに売れまくるのも納得できます。

 

ですが複利の効果を得られる時間があれば何もメリットはないので、資産形成層である若い人は買わないようにしましょう。

 

毎月分配型は減りつつある 

金融庁が「資産形成にそぐわない」として、毎月分配型のような投信を減らそうと動いているようです。

日本では毎月分配型に絶大な支持があり簡単にはいかないようですが、積立NISAには入っていませんし、毎月分配型による売り上げは徐々に減っているようです。

 

算数リテラシーが低い 

他に気になったところ。

現場の営業マンですらこんなことを言うそうです。

日経平均が190円下がっている時にひふみは300円も下がっていると。
日経平均指数は今は19000円なので190円下がったと言うことはー1%ですね。ひふみの基準価額は39500円なので、-0.75%ですね。よって、ひふみのほうが下がってませんよ、と言うと、
だって値幅は190円よりも300円の方が大きいじゃないですか、と言う。からかっているわけではなく、本気なのである。

本気でこんなこと言っている人から金融商品を買うなんておそろしいですね。

販売側も購入側も算数リテラシーが低く、こういう質問が1番多いそうです。

営業マンって実際に運用したりしてないのでしょうか…

 

実務的には、そもそも「基準価額が高いと口数がたくさん買えないからよくない」という怪しい話が投信販売の現場では飛びかう。たとえば1万円で基準価額が4万円のファンドを買うと0.25口しか買えないけど、1,000円のファンドなら10口も買えてお得、という話はまかりとおっているどころではなくて、これは毎回、全国どこの地域の販売会社の懇親会で社員さんからいわれることである。
高分配でタコ配で元本を取り崩して基準価額が下がり続けるファンドは「たくさん分配が出て、口数もたくさん買えてお得」ということで、売れているのである。
黒魔術みたいな話だが、これが現実だ。

消費者心理をうまく突いていますね。確かにいっぱい買えた方がお得な気がするw

最近の仮想通貨市場で、XRPとXEMに高騰が目立つことの要因のひとつな気がしますね。

安くていっぱい買えるのがある!てきな。

 

触れてみないとリテラシーは高まらない

「投資はわからないから怖い」って人が多いですが、とりあえず手を出してみれば後からいろいろわかってきます。

もちろん理想としては損しないのが1番ですが、初心者が損しないのはなかなか難しいと思います。

とりあえず手を出してみて、いっぱい損して悔しい思いして、たまには儲かったりもして学ぶことがたくさんあります。

どこの世界でも同じことじゃないでしょうか。最初から失敗しない人なんてほとんどいません。

生活費まで全額突っ込んだり、借金してまで投資したり、アホなことしない限り死ぬことはないです。

 

投資アレルギーなのか食わず嫌いなのか知りませんけど、異常に避ける人が多すぎるように思いますね。

とりあえずリスク管理だけまず学んで、足を踏み入れてはいかがでしょうか。

算数リテラシーもきっと高まります。

 

ほんとの初歩の初歩に、ロボに任せるほったらかし投資はおすすめ。

ここから自己裁量でいろいろ手を出していくのもありです。

 

貯金で損しない時代は終わるかもしれませんよ。